上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
最近,週刊現代で「この薬を飲んではいけない」というシリーズものが続いているようです.患者さんから相談を受けることがあり,週刊誌を読んでみました.薬の副作用を大げさに書くことで,飲んではいけないという話になっているようです.飲まないほうがよいという論点であれば,病気の患者さんはみんなどうすればよいのかと,逆に聞きたくなります.糖尿病や高血圧や喘息や脂質異常症の患者さんに,それではどのような治療がよいのかを書いて欲しいと思います.
薬は飲むことで,程度の差こそあれ,副作用が出る危険性はあります.それはどの薬剤にもあるでしょう.しかし,生活習慣を注意するだけでは不十分であり,無治療のまま放置していた場合,将来的に様々な病気の合併や患者さんのQOL低下,時には命の危険が危惧される場合は,薬剤を投与することになります.必要最低限の薬を,副作用の危険性も考慮しながら投与するのが医者の仕事だと思っております.
最新号の記事をみますと,気管支喘息で吸入ステロイドを使用すると止められなくなる,またステロイド使用を中止するにもリスクがあるという表現ですが,これは吸入ステロイドと経口ステロイドについて悪意を持って混同させて記載しているとしか思えません.吸入ステロイドは適切に使用していれば,その危険性はほとんど無視できるレベルと考えています.吸入ステロイドであればキュバールが比較的安全と述べていますが,逆にその根拠もわかりません.出て来る医師がどんな医師かはわかりませんが,体のゆがみや筋肉の緊張が原因で喘息症状が出現しており,ラジオ体操や水泳を勧めておられます.しかし,同時にそれらの運動による体質改善で徐々に薬の量を減らしていくことができると述べられており,つまりは薬を出しているようです.
既に述べたように,医師は患者さんの状態を正しく評価し,薬が必要な患者さんに対しては,できるだけ少ない薬で,またより安全性の高い薬を選ぶことを常に意識しながら処方すべきと考えております.しかし,喘息のように息苦しいという自覚症状がある場合は薬に納得してもらえるでしょうが,高血圧や糖尿病,脂質異常症の場合は痛くもかゆくもないわけで,薬を飲みたくない患者さんに,将来の危険性を伝えて飲んでもらうわけですが,週刊誌に,飲むと筋肉がとける,めまいや脳梗塞を起こすことがあるので飲まない方がよいなどと無責任なことを書かれると,腹が立ちます.怒鳴りはしませんが,「週刊現代は副作用のことを過剰に書いているだけで,あなたは飲まなければなりません.副作用が出るようだったら教えて下さい」と説明し,最後は「週刊誌は売れればいいだけのものです.そこに書いてあることをすべて信用しない方がいいですよ.」と伝えております.週刊誌に書いてあるようなひどい医者もいるのかもしれませんが,薬を全面的に否定しているように受け取られる記事を書く週刊誌も困ったものです.
週刊誌の編集者の方は、今度は道を歩くと交通事故で死ぬことがあるということで,「道を歩いてはいけない」というシリーズ物を出されてはいかがでしょうか.
2016.09.02 Fri l 未分類 l コメント (0) l top

コメント

コメントの投稿












上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。